会社によって全然違う!リアルなWebデザイナーの仕事環境

Webデザイナーの仕事は、ご存知の通り「Webサイトの制作」です。
でも、
働く場所は制作会社とだけは限りません。会社の事業内容や規模によって、仕事のやり方が違うことがあります。

この記事では、Web業界15年の不肖Webデザイナーである私が、実際に勤務して経験してきたリアルな仕事内容を、ざっくりとご紹介したいと思います。

広告代理店(小規模)×Webデザイナー

毎日決まってるルーティンワーク

経営陣3人・営業6人・制作部10人の小規模な広告代理店。
担当業務は自社サイトの更新でした。

地域情報サイトと聞いて入社したけど…

自社で運営していた「地域情報サイト」…と聞いて入社したら、実は風俗情報サイトでした。。
店舗情報が常に百数十件ほど掲載してあって、毎日更新。営業さんが持って帰ってきた写真をPCに取り込んでトリミングしたり、原稿シートに書かれたテキストを差し替えたりしていました。
「Webデザイナー」として採用してもらいましたが、実際の業務は「Webオペレーター」でしたね。

隣につきっきりで教えてくれる先輩がいた

新人の隣につきっきりで教えてくれる先輩を配置してくれていたので、分からないことは何でもその場で聞けたし、丁寧に教えてもらえました。Webデザイナーとしてのキャリアの序盤でつまづかなかったのは、この環境が大きく影響したと思っています。

Web制作会社(ごく小規模)×Webデザイナー

人数少ないから一気通貫・常時マルチタスク

社長含めて営業2人・制作3人のごく少人数の制作会社。
担当業務はクライアントサイトの制作(&事務)でした。

「担当」のない会社。むしろ全部「担当」

制作案件は主に中小企業のコーポレートサイト。営業さんから案件の説明を受けて、デザインとフロントエンドの両方を一気通貫でおこなってました。進行管理は営業と社長が都度チェック。「Webデザイナー」・「フロントエンドエンジニア」といった職域の垣根はなく、制作も着手から完成まで基本的に1人でこなしました。電話も部署関係なく出られる人が応対したり、総務的な業務もそれぞれが分担しておこなっていました。

デザインとフロントエンドの一気通貫

デザイナーとフロントエンドエンジニアが同一人物だと、制作者同士の意思疎通にかける時間が大幅にカットされます。作業量は多いけれど、戻しが少ない分ラクだったりします。この経験があって、とりあえずWebサイト制作の一通りの流れを1人でこなせるようになりました。

大手IT企業(大規模)×Webデザイナー

大手ではデザイン・フロントエンドも完全分業

ワンフロアに制作関連スタッフだけで200人以上の大手IT関連企業。
担当業務はクライアントサイトのキャンペーンページや商品ページの制作でした。

大規模サイト運用のための制作作業

業界大手企業の制作部門で5〜10人くらいでチームを組んで作業。担当するクライアントもまた大手なので、そのサイトもまた大規模サイトでした。

チームには、プロデューサー1人、テクニカルディレクター2人、アートディレクター1人、デザイナー3人、フロントエンドエンジニア3人のような感じで配置されます。デザイナーはデザイン、フロントエンドエンジニアはコーディング、というように、基本的にその職域以外のことを求められません。ひたすら作業の毎日でした。

アクセスが多いが、公開時期が短いものが多かった

大手企業のサイトなので、テレビCMや雑誌掲載と連動していることも多々あり、自分の作ったものが多くの人に見てもらえている喜びと責任感がありました。ただ、キャンペーンや商品の販売が終了すると、該当サイトも削除されるため、一生懸命作ったページでも意外とすぐ見れなくなっちゃいます。仕方ないことですが、ちょっとさみしいものです。制作実績として残したい場合は、ちゃんとスクリーンショットなどで保存しておいたほうがいいですね〜。

Webマーケティング会社(中規模)× Webデザイナー

LPやサテライトサイトを量産

制作部門だけで30〜40人くらい。Webマーケティングをメインとしてやってる会社。

メインサイトのための、LPやサテライトサイトをせっせと量産!

こちらの会社でも案件ごとに5人くらいのチームを組んで作業にあたりました。先述した大手の制作では末端の制作スタッフはひたすら指示通りに作るだけでしたが、こちらではすべてのスタッフfが考えて提案することを求められました。作りながら隣にいるディレクターやプロデューサーに提案したり相談したり。デザインの良し悪しよりも、コンテンツ内容やキャッチのインパクト、その配置などに重きを置いていました。

制作部隊もいろんな側面から効果的な運用を考える

新規サイト制作案件はほとんど無く、メインサイトを効果的に運用するために、PDCAサイクルをまわして効果的な運用をクライアントに提案をします。ディレクターが現状サイトの現状把握と解析をおこなって、クライアントに提案。LPを作ってリスティングをかけたり、サテライトサイトを作ったりしました。デザイナーやフロントエンドエンジニアもただ制作するだけでなく、目的や目標をチーム内で共有し、十分に把握して作業にあたっていましたね〜。

まとめ

同じ「Webデザイナー」の仕事でも、会社の得意分野や規模によって違いますね!

入社してみないと分からないことも多いですが、デザインにこだわりたい、マーケティングを考えた制作が面白い!もくもくとコーディングしたい!など、採用活動の際は、皆さんの要望や個性をぶつけてみてはいかがでしょうか。きっと良いご縁の会社が見つかるはずです。

おまけ

Web制作会社の雰囲気あるある

人数の少ない会社では、ラジオを聴きながら仕事しているところが多かったです。
いずれもJ-WAVE(81.3FM)でしたね。ラジオの内容を聞いて、雑談が始まることもあったり。アットホームな雰囲気になりますね♪

中規模以上の会社では、みんなイヤホンをして、自分の好きな音楽を聴きながら仕事していました。だからイヤホンを外すと、キーボードのカタカタ音と、マウスのクリック音が響く静かな社内。ちょっと寂しくもなりますね…。入社したばかりだとかなり孤独を感じます。社内のコミュニケーションは仕事の依頼も、同僚と「きょうはお昼ご飯どこ行く〜?」なんていう雑談も、ぜーんぶチャットです。カタカタ…。