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【はじめてのIT】私たちの生活を支える情報技術って何?

【はじめてのIT】私たちの生活を支える情報技術って何?

2001年にNTTドコモから登場した「らくらくホン」。
いわゆるガラケーは2026年3月の3G回線停波に伴って使用できなくなります。これを機にスマホに乗り換えれば・・・。多くの方がそう思うのですが、ガラケーしか使えない(使いたくない)人が多くいるのも確かなようです。
そんな中、ドコモが2025年8月上旬以降に新製品のガラケーを発売するというニュースがありました。

らくらくホンとらくらくスマートフォンの決定的な違いが、物理的なテンキーの有無です。
らくらくスマートフォンでも、タッチパネルのフィードバックによって誤操作を防止する工夫を施していますが、物理キーをカチッと押す安心感はタッチパネルでは得られない。
普段から高齢者クラブの方々とお話しする中で、加齢による身体能力の低下などの理由から、どうしてもらくらくホンでないと使えないという方が非常に多いのです。

世の中のIT化が進む中で、取り残される方が出ないよう、アナログを大切にしながらデジタル化しなきゃいけないなぁと思う今日この頃です。
そこで今回は原点に返って、ITって何なのかについて考えてみようと思います。

「IT」ってそもそも何のこと?

「IT」は、Information Technology(情報技術)の略称です。わたしたちの日常には、スマートフォンやパソコン、インターネット、SNSなど、さまざまな「情報を扱う技術」が存在します。具体的には以下のようなものが含まれます。

  • パソコンやスマホなどの機器(ハードウェア)
  • アプリケーションやソフトウェア
  • インターネットやネットワーク
  • データの保存や解析を行うシステム

これらの技術が組み合わさって、わたしたちの生活を便利にしているのがITの正体です。

ITがどんなところで活躍しているの?

日常生活編

(1) スマホアプリでお買い物
Amazonや楽天などのオンラインストアで商品を注文する仕組みの裏側には、ITを使ったデータベース管理や決済システムがあります。

(2) SNSで友だちとつながる
LINE、Instagram、XなどのSNSは、たくさんの人の投稿やメッセージを安全かつすばやくやり取りできるサーバー(大型コンピュータ)とネットワークによって成立しています。

(3) YouTubeやストリーミングサービス
動画や音楽を配信する仕組みも、データをリアルタイムに送受信するIT技術がなければ成り立ちません。

ビジネスや産業の現場

(1) 在宅勤務やオンライン会議
会社の会議をZoomやMicrosoft Teamsなどで行うことで、遠く離れた場所でも一緒に仕事を進められます。これもネットワーク技術の賜物です。

(2) 銀行やクレジットカードの決済システム
ATMでのお金の出し入れやクレジットカード払いの裏でも、大量のデータを安全にやり取りするためのITが稼働しています。

(3) 工場や物流の自動化
ロボットがモノを組み立てたり、倉庫で荷物を仕分けたりするシステムにも、センサーやデータ分析などのIT技術が詰まっています。

ITの基本的なしくみ

ハードウェアとソフトウェア

(1) ハードウェア
パソコンやスマホなど、見た目に触れる「モノ」の部分です。CPU(計算を行う頭脳部分)やメモリ、ハードディスクなどが中に入っています。

(2) ソフトウェア
WordやExcel、LINEやゲームアプリなど、「モノ」ではなくデータやプログラムの形で存在し、ハードウェアの上で動くものです。

ネットワーク

(1) インターネット
世界中のコンピュータやサーバーがケーブルや無線でつながった超巨大ネットワーク。ウェブサイトを見たりメールを送ったりできるのは、すべてこのしくみのおかげです。

(2) LAN(ローカルエリアネットワーク)
家やオフィスなど、限られた範囲で使う小規模なネットワーク。Wi-Fi もこの一種です。

サーバーとデータ

(1) サーバー
大量のデータを蓄えておき、必要に応じてユーザーに情報を送ったり受け取ったりするコンピュータ。クラウドサーバーなど、大きな施設にたくさん並んでいるイメージです。

(2) データ
メールや画像、動画、SNSの投稿内容などを「0」と「1」で表現したもの。ITの世界ではすべての情報が数字の組み合わせで表されています。

よく聞く「プログラミング」って何?

プログラミングは、コンピュータに「これをやって!」と指示を出すためのコード(命令文)を書く作業です。たとえば、SNSアプリを作りたいなら、画面をどう表示するか、ボタンを押したらどう動くかなど、細かい指示をプログラミング言語を使って書きます。

プログラミング言語の例

  • Python(初心者向けで学びやすいと人気)
  • JavaScript(ウェブの見た目や動きを制御)
  • Java, C++, C#(大規模なシステム開発やゲームなど)

プログラミングができるようになると、自分のアイデアをサービスやアプリの形で実現することができます。

IT のこれから:どんな未来が待っている?

AI(人工知能)とロボットの活躍

最近は、AIを使った画像認識や自動運転、チャットボットなどが増えてきています。これからもっと進歩すれば、人間が苦手な作業や危険な作業をロボットやAIがサポートしてくれる世界になるかもしれません。

IoT(モノのインターネット)

家電や自動車など、あらゆる「モノ」がインターネットにつながる技術を「IoT」と呼びます。スマートスピーカーで家電を操作したり、遠隔地からセキュリティカメラをチェックしたりといったことが当たり前になるでしょう。

DX(デジタルトランスフォーメーション)

企業や自治体などが、ITを活用してビジネスモデルや組織のしくみを根本から変えてしまおう、という流れです。ITがさらに身近になることで、新しい働き方やサービスが次々に生まれると期待されています。

まとめ:ITは生活を便利にする道具

  • ITは「情報技術」のことで、スマホやパソコン、インターネット、アプリと切り離せない技術の総称。
  • 私たちの生活はすでにITに支えられているため、苦手意識がある人も少しずつ理解を深めると、より便利に安全に使いこなせる。
  • 今後は、AIやIoT、DXなどによって、社会全体が大きく変わると期待される。

ITは難しそうに見えるかもしれませんが、要は「たくさんの情報をうまく扱って、役立てるための仕組み」です。日々のスマホ操作や、ネットでの買い物も立派な「ITの利用」だと考えると、意外と身近に感じられるのではないでしょうか。
ちょっとした好奇心から、ぜひITの世界に触れてみてください。新しい発見や便利な活用法がどんどん見つかるはずです!